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ごじゃっぺ将門記
¥2,200
「私はすべてを見た。見ることのできなかった物事はすべて聞いた」…… 大豪傑にして日本三大怨霊の一人とも称される、謎に満ちた坂東の「新皇」平将門とは何者だったのか? 史実と伝説の区別がつかないその行状を、「すべてを見た」者が語りつくします。 完全書き下ろし、藤谷治初の時代小説! ご期待ください! (著者の自筆サイン入りです) 【作者より】 現存する最古の軍記物である『将門記』は、欠落はあるし短すぎるし難解で、史家の解説を読んでも諸説ふんぷん、何がなんだか判りません。 一方で各地に伝わる伝承のたぐいはあまりにも多種多様で、江戸時代にはそれに読本や芝居といった創作が加わり、混沌を極めます。 しかしそれは小説家にとってはこの上ない想像の宝庫でもあります。 ともすれば京のみやこを中心に描かれることの多い平安初期の日本を、荒々しく溌剌とした北関東の物語として、勝手放題に書いてみました。元気でムチャクチャな青春小説の側面も意識して書きました。 (B6版210ページ 2200円 5月下旬発売予定)
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新刊小説の滅亡
¥1,000
大手出版社が軒並み、新刊小説の刊行を「終了」する・・・ 2015年に雑誌「ダ・ヴィンチ」にて発表されて以来、読書人の話題となった作品です。 これまで破船房より発売していましたが、このたび「フィクショネス」より刊行することになりました。内容は変わりません。 発表当時は「警告」あるいは「自戒」としてあったこの小説が描く世界は、今やいよいよなまなましく、我々に迫っているのではないか。 新しい小説が出なくなるというのは、どういうことなのか。 どうかご一読なさって、お考えください。 書き下ろしの続編「新刊小説の逆襲」および後書き「小説の未来のために」を付し、著者の自筆サインをつけます。 (B6版・64ページ)
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文学の架橋・音楽と才能と運命・その他のエッセイ
¥1,800
これまであちこちの雑誌や新聞、ウェブ等に書いてきたエッセイを選んで、まとめたものです。表題作のほか、韓国での講演『文学と民族のアイデンティティ』、ウェブ上で話題となった『音楽教育理数系編入論』『文フリに現代の「文学とは何か」を見た』など収録。初版にはもれなく著者の自筆サインが付きます。 (B6版、本文114ページ) 【目次】 文学の架橋 『古典落語』 藤沢の話 大学時代 大樹倒壊 「フィクショネス」という本屋の話 文学と民族のアイデンティティ 音楽教育理数系編入論 音楽と才能と運命 新時代の文学と人間 太宰を偉大にする人間のために 二十面相の楽しみ カポーティ「窓辺のランプ」 文フリに現代の「文学とは何か」を見た。 ささいなもの あとがき
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世界でいちばん美しい
¥2,400
2024年11月23日発売開始! 永らく絶版となっていた小説を、このたび私家版として販売することにしました。 若き作曲家の「せった君」とその友人、島崎の友情を、鎌倉を舞台に描きました。 第31回織田作之助賞受賞作品です。 また2022年には『世界でいちばん美しい~鎌倉物語~』として、横原悠毅さん・椿泰我さんのW主演にてミュージカル化されました。 この私家版では、そのミュージカルの思い出を含む「あとがき」と、 ミュージカルのために書き下ろした劇中劇『海の怪人セーシュー』の台本を付録として掲載しています。(最初の原稿ですので、上演された台本とは、ちょっと違います) なお、すべて著者の自筆サインがつきます。 (B6版、360ページ、本文2段組)